争議解決分野における3つの目的
pages 227 - 244
ABSTRACT:
当論文は、争議解決のいかなるメカニズムも達成すべき、次の3つの機能を提議している：個々、個別の争議当事者の満足・得心を最大限にすること、法制度及び予測可能性を支持すること、実質的な社会的価値の徴用。いかなるメカニズムも追究している特定のあるいは支配的な機能は、たとえそれが暗示されたものであっても、明言されたものであっても、例えば争議解決者の姿勢があるべき理想的な役割、達成可能な公正と和解の形態、争議解決システム、そして社会における争議当事者のための場所を定めるなど、数々の重大な結果を生むものである。
about the authors
ジュネーブ大学主任講師。一部、国際開発問題大学院（Graduate Institute of International and Development Studies）を支援。ジュネーブ国際紛争解決学修士課程（MIDS）理事長、『Journal of International Dispute Settlement（国際紛争解決ジャーナル）』誌編集長。本稿の前版は、Theoretical Musings on the Roles of Dispute Resolution Systems – With Special Consideration of Online Dispute Resolution（紛争解決システムの役割に関する理論的考察－オンライン紛争解決を中心に）と題して『ADR IN BUSINESS』（A. Ingen-Housz, ed, 2010）に発表された。スイス科学財団より研究助成。
